白くま生態観察記

上洛した白いくまもん。観察日記。勝手にコルクラボ

居合

見取り稽古の分解能を細かくする――見るということ

グループで居合を教わっているとき、教わっているAさんから 「きみは、ぼく好みの居合をするから……ちょっといいかな」 と声をかけてもらって、5分くらい個人指導を受けた。 Aさんは、居合というアートを探求している人である。教士の段位をもっているし(…

立つ――バランスをとるとは、どういう意味か

あなたが、友だちと電車に乗っていたとする。 立ち続けるゲームをしよう、と友だちに提案する。吊革などにつかまってはいけないし、足を一歩でも動かしてもいけないというルールだ。負けたほうがジュースをおごる賭けも追加する。できれば勝ちたい。 勝利条…

居合とは何か――初心者の「初心者性」のありか

居合で重視されるのは、「そこに敵はいるか」「敵を斬れているか」「様式美を守れているか」の三つである。 1.そこに敵はいるか あたりまえだが、居合では敵を刀のとどく範囲にとらえる必要がある。そのために体さばきなどを用いて、対敵の位置関係・自分の…

奥の業

居合の動画をとった。 居合をはじめて2か月の動画では、ぜんぜん居合の動きになっていなかった。カクカクとした動き、不自然な重心の位置、風切音のない刀の振り、ふわっとした納刀……あげていけば、いくらでもある。ひどい。ここまでひどいと、ほほえましい。…

ダンス姿勢保持と古武道

竹内友『ボールルームへようこそ』(講談社)が私的ブームである。 他人に嫌われないよう目立たず生きてきた主人公が、「ダンスという場では自分を出してもいいんだ嫌われないんだ」と気づき(第4巻まで)、パートナーと正面からぶつかり合うなかで、自分な…

外的な要求と、内的な要求

外的に要求されることと、内的に要求されることが違うことがある。たとえば腕立て伏せをするときに、筋トレの知識がない状態で両手両足を地面につけて腕を曲げて伸ばすと、筋トレの意味で「腕立て伏せ」にはならない場合が多い。正しいフォームをまねしてい…

合気と居合の足さばき

夏休みなので居合をしている。合気と居合とで足さばきに大きな違いがあるなぁと理解してきた。 富木流合気道の足さばきは、基本的に半身を作るためにある。前足を相手に正対させながら、後足を45度ほど開く。重心を体の真ん中にもってきて相手に正対するた…