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白くま生態観察記

こんど上洛する白いくまもん。生態日記。

映画『危険な関係』

映画

危険な関係

1989年脚色賞受賞。

ドロッドロの主導権争い。

 

【あらすじ・流れ】

18世紀フランス社交界。

メルトイユ伯爵夫人とバルモン子爵が服を整える。戦闘服である。

 

ふたりは、処女のセシルとトゥールベル夫人を堕とすことに決める。実行役バルモンの成功報酬は、メルトイユ夫人との一夜だった。成功の確認方法は、手紙の盗み見である。

 

女たらしのバルモンは、簡単にセシルを落とす。

しかしトゥールベル夫人は身持ちが固く、なかなか落とせない。相手のこころを揺さぶる手段をさまざま講じて、近づいたり離れたりを繰り返す。相手の気持ちが、徐々に寄ってくる手ごたえを感じていた。

 

いっぽうのトゥールベル夫人は「バルモンを好きだ」という感情を抑えきれなくなり、しかし結婚している身として不実はできない。板挟みになる。耐えられずに、夜中に逃げ出す。

 

驚いたバルモンは、トゥールベル夫人を追って再会し、ついに落とすことに成功する。このとき、バルモンは、女遊びではなく、真剣に好きになっていた。気持ちまで、夫人に寄っていった。しかし、バルモン自身は、気づかない。

 

証拠の手紙を用意せず成功の報告をしにきたバルモンを見て、暗躍していたメルトイユ伯爵夫人は「バルモンはトゥールベル夫人にほんとうの恋をした」と見抜く。この状態で成功報酬を与えることは、自分の品位を落とすことになるから、一夜を拒否する。それだけでなく、新たに愛人を作ってバルモンに見せつけた。「わたしと一夜をともにしたいなら、夫人と別れなさい。遊びだったんでしょう」。

 

バルモンは「it's beyond my control」を夫人に叩きつけ、別れた。この言葉を繰り返すバルモンの顔には、張り裂けるような表情が張り付いていた。自分に言い聞かせるようだった。

言われたとおり、メルトイユ伯爵夫人に別れたことを報告するも、一夜をともに過ごすことはしてくれない。約束を果たさないならば、宣戦布告ととらえるぞ、伯爵夫人に叫ぶ。

 

メルトイユ伯爵夫人「all right. WAR

夫人は、バルモンにたらしこまれた女を好きな男に、真実を告げる。

 

恨みを買ったバルモンは決闘に敗れ、死ぬ。間際にトゥールベル夫人への愛を自覚し、伯爵夫人とのゲームのすべてを世間にさらす。夫人との手紙を社交界に公開したのだ。

 

すべての黒幕、メルトイユ伯爵夫人はブーイングを浴びて、社交界から締め出される。

夫人は、化粧をぬぐう。戦闘態勢を解いた。

 

【感想】

主導権の奪い合いである。

最初はゲームだったのに、愛が加わって嫉妬が絡んで尊厳がかかわって、最後には全存在をかけた戦争に発展する。

 

外国人の顔と名前を覚えるのが苦手なので、最初のほうはなかなか世界に入り込めなかった。それでも中盤以降のぶつかりあいは圧巻である。

すごい。