白くま生態観察記

上洛した白いくまもん。観察日記。勝手にコルクラボ

盆踊り

近所のお祭りに参加した。居合を教えてくれる人たちも参加していて、その手伝いもかねて。その土地で暮らすからには、外から眺めるんじゃなくて、かかわっていかないとわからないものがある。たった2年だけれど、そのなかではできるかぎり。

 

盆踊りがあった。今年が初開催のお祭りなので、決まった踊りはない。けれど、年配の方を中心に踊れる人はいて、そういう人から全体に同じ踊りが緩く広がっていく。完全に一緒にはならない。知らない人もなんとなく周りにあわせる。赤ん坊を抱えた人は、あやすように軽くはねながら回る。外国のかたも、周りをまねしながらぎこちなく踊る。そうすると、いつのまにかおばちゃんが隣にいて踊りを教えている。なんだろう。そもそも外見は白人なのに日本語がペラペラで僕より踊りのうまい老人もいる。いろいろごっちゃになっている。いい。

隣の人が言った。「車いすに乗って、ぜんぜん踊れていないけど、楽しそうにしてる。ああいうのいいね」。いわれてみると、会場に車いすのかたとその介助のかたが数組いることに気づいた。ニコニコしながら、手をひらひら揺らしている。盆踊りの輪に加わっているかたもいた。足が動かないから踊りは踊れないけれど、腕を揺らしながら一緒に輪に加わって、楽しそう。

こういうのがぜんぜん不自然じゃない。いろんなひとがいて、いろんな人生があって、ごっちゃになって踊る。そんな空気感。