白くま生態観察記

上洛した白いくまもん。観察日記。勝手にコルクラボ

コルクラボ

「自分はなんてダメなんだろうと言う人ほど、ダメ具合を正しく認識してないんだよね。ほんとにダメなところを避けて、四六時中ダメだと言ってる」

「ダメなところを見ていれば、ダメだからこうしようってなるはずなんだよね」

「ダメだと言いながら、ダメだと思いたくないんだよ」

佐渡島さんが、コルクラボの温度http://corklab.seesaa.netで言っていた。

 ※

 

コルクラボとは、自分の感情を取り戻して、感情の網の目を細かくする場所だと思う。そうした環境を守るために、コミュニティを作っている。

月額1万円。

高いと思うかもしれないけれど、このブログのようにhttp://emitochio.hatenablog.com/entry/2018/06/02/080000、閉じていた心に気づいて、心をひらくきっかけになる。カウンセリング効果をもつだけでなく、上を目指す仲間も得られる。端的に言って、高くはない。

幸福は内面に存在する。これからの長い人生を、心の底からニコニコ生きるために、すこしの間だけ1万円を払う。安い。

まあ、貧乏学生には手が出ないけれども。

 

コルクラボの温度を聴いてもらえればわかるとおり、メンバーは心をひらいているひとばかりだ。

ありえないほど内向的で恥ずかしがりな人がいたり、俺恥ずかしいと思わなくなったねと豪快に笑う人がいたり、BLの攻めと受けについて延々と話す腐女子がいたり、おっぱいについて男たちが話していたり、モテる人が好きですと断言する女性がいたり、負け続けてるけどそれでも生きてるんだよねという漫画家がいたりする。

そういう人たちが、同じ空間にいて同じ時を過ごしている。心をさらけだしながら、交わりそうにない人たちが一緒に楽しんでいる。奇跡に近いと思う。

しかも、これは対外的に公開しているものだ。つまり内部では、公開できないレベルで心と心の交流が行われている、と推察される。ツイッターでコルクラボの人を追跡すると、みんなの晴れるような笑顔が想像できる。

余計なこだわりや心のしこりがほどけていって、自分の素直な感情のままに生きる。

 

こうしたコミュニティは、前提条件が崩れると簡単に壊れてしまう。いちばん大きな条件は、他人の人格を否定しないこと。攻撃的な人を入れた瞬間、コミュニティには不穏な空気が流れてぎくしゃくしてしまう。

だから参加者を守るために月1万円の会費を取るのだ。参加条件はツイッターでの紹介制だから、そのひとの内面と紐づけて慎重に参加者を絞れる。+αの課題もあるみたいだけれど、たぶん、心をひらくことに関係する問いだ。

入るには一定の障壁があるけれど、出るのは簡単。

佐渡島さんのコミュニティ論である。

 

冒頭に戻る。

 

「自分はなんてダメなんだろうと思う人ほど、ダメ具合を正しく認識してないんだよね。ほんとにダメなところを避けて、四六時中ダメだと言ってる」

「ダメなところを見ていれば、ダメだからこうしようってなるはずなんだよね」

「ダメだと言いながら、ダメだと思いたくないんだよ」

 

正くて、残酷な指摘である。

自分に経験があるし、周りにもこういう人がいる。

ダメだと言ってむやみに頑張る人は、自分に厳しいようでいて、じつは甘えているひとなのだ。

このままではダメだとわかっていながら、そのやりかたを変えようとしない。自分が変わらなきゃいけないのに、変わるのは怖いから目を背けている。「ダメだダメだ」と言いながら、なんとかなってほしい! と一筋の希望だけにすがっている。

客観的にみればアホだ。でも、当人にとっては必至である。いままでの延長で頑張れば何とかなると思い込みたい。だって、それだけが自分の世界を成り立たせてきた真実だから。

新しい世界に踏み出すのは、誰だって怖い。けれど踏みださなければならないときに踏み出さないのは、責任を自分でとろうとしない意気地なしだ。自分以外のものに甘えている赤ちゃんなのだ。

 

こうやって感情の網の目を細かくしていく場所が、コルクラボなのだと思う。

入ってないけど。入りたいけど。いい場所なので、宣伝です。