お願いを断ったことがないという闇
このブログで、1年以上前に書いた「コルクラボ」に入った。2020年5月からで、期間は1年ほどを見込んでいる。
そのなかで、ひとつ問いかけられた。考えこんでしまったので、ログをここに残そうと思う。
その問いかけは、「OKするつもりがなかったのに、お願いされてついOKしちゃった経験はある? その一言といっしょに教えてほしい」というものだった。
答えようとして記憶をたぐってみても、どうやらぼくには、お願いされたことを「断ろうとする」経験がない。
つまり「最初はNegativeだったのに、ついOKする」という経験がない。
これはけっこう衝撃で、ほかのひとは、次々とお題に答えている。なるほどと納得するものもある。それなのに、なぜぼくは、この問いに答えられないのだろうかと考え込んでしまった。
ぼくは、お願いされたら、受け入れている。相手自身やその状況にかかわらず、OKしている。
歪んでいると感じた。独立した人間なら、いやなことはいやなはずで、自然に断る案件もあるはずだ。それがないということは、どういうことなのか。
断った記憶を探ってみても、「記者をしていたとき、取材してほしいと言われるのを断る」くらいしかない。
個人的に頼まれ、それを断ったことがない。
じゃあ、ぼくはOKするとき、何を考えているのか。おそらく、相手が大変だからとか、誰かが困っているからとか、そういうのは、まったく関係がない。
そして気づいた。相手が頼んでくれるという関係性がうれしくて、相手に嫌われたくないから、OKしている。徹頭徹尾、自分のことしか考えていない。
そりゃあ、嫌われたくなければ、OKすると思う。
この問いは、つぎの問題をはらんでいる。なぜぼくは、他人から嫌われることをそんなに恐れるのか、という問いだ。これについては、別の投稿をするつもり。
ぼくは記者をやめて、つぎはtoBのエンジニアになる。このブログは、ちょうどよい匿名性があるので、再開する。