白くま生態観察記

上洛した白いくまもん。観察日記。勝手にコルクラボ

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

三秋縋「明日世界が終わるなら」

三秋縋さんのツイッターをたまに見る。 そのなかで記憶にあるのが、 「明日世界が終わるなら何をする?」と聞かれたときに、 「会いたい人に会いに行く」と答えるのではなくて、 「会いたい人の会いたい人は私じゃないかもしれないから、結局何もせずに過ご…

映画『危険な関係』

『危険な関係』 1989年脚色賞受賞。 ドロッドロの主導権争い。 【あらすじ・流れ】 18世紀フランス社交界。 メルトイユ伯爵夫人とバルモン子爵が服を整える。戦闘服である。 ふたりは、処女のセシルとトゥールベル夫人を堕とすことに決める。実行役バルモン…

三浦しをんさんの短編プチ指南

三浦しをんという名前を聞いたことのあるひとは、多いと思う。小説家である。 名前に聞き覚えがなくても、『舟を編む』という本の題名は聞いたことがあるだろう。この小説は、本屋大賞を受賞しており、映画化もされた。さいきんノイタミナでアニメ版も放送さ…

映画『草原の輝き』

『草原の輝き』 1961年脚本賞。 最高である。 【見どころ】 男と女を阻む真の敵対者はなにか。 【あらすじ・流れ】 滝をバックに、車のなかで男女が絡み合う構図でスタート。 しかし女性はキス以上に進展するのを拒む。男性はやりきれない想い。 女性が性交…

映画『アパートの鍵 貸します』

『アパートの鍵 貸します』 1961年のアカデミー賞で、脚本賞を取っている。これから脚本賞受賞作品を見ていくことに決めた。 こういう映画が見たかったんです。 【見どころ】 男性を主人公に進んでいくプロットと、女性を軸に進んでいく裏プロット。どこがど…

『裸足の季節』

『裸足の季節』 http://www.bitters.co.jp/hadashi/theater.html 『シン・ゴジラ』と『君の名は。』を見て、映画館で見るのと、家で借りて見るのではまったく違うなと実感した。 このふたつを機内で見た人は、損をしたといっていいだろう。最初だけは映画館…

北方謙三『水滸伝』

先輩からのおすすめ本。 北方さんの『試みの地平線』を読んでから、「北方兄さん」と呼ぶことにしている。『試みの地平線』は、人生相談を集めたものである。悩める男どもの横っ面を、北方兄さんが本音で張っていくさまには、はっとさせられる。 10代~20代…

箱田ほか『認知心理学』(有斐閣)

箱田裕司・都築誉史・川畑秀明・荻原滋『認知心理学』(有斐閣、2010年) 有斐閣New Liberal Arts Selection (http://www.yuhikaku.co.jp/books/series_search/50)の一冊。本棚にあればいろいろと便利だ。 このレーベルからは心理学分野の本がたくさん出て…