京響「ブルックナー第5交響曲(原典版)」
京都は、今年初の真夏日だった。31.7℃。まだ5月ですよ……
情報どおり、風が吹かない。乾燥しているのだけが唯一の救いだ(それも今後は蒸してくる。考えたくない)。
追い打ちをかけるように、1430開演である。太陽の陽射しとアスファルトの照り返しで、体感温度は35度を超える。うちわがないと耐えられない。
こんな日でもジャケットを着ているご年配の方々を尊敬するとともに、熱中症になるのではと心配だった。このまえのイタリア古楽の演奏会では、貧血で倒れた方がいた。
ブルックナー交響曲第5番(原典版)。休憩なしで一気にやりきる。
昨日は読響がシャルケ版をやったらしい。初心者なので、どう違うのかはわからない。まして指揮者ごとの違いなどわからない。
指揮している姿を見て、「この動き必要あるのか」とか「なんか動きがおもしろいな」とかは思ったりする。
ブル5を生で聴くのは初めてで、ベートーヴェン的だなと思った。1-3楽章が第4楽章につながっていくのが、聴いていて分かった。音楽用語を使えるようになれば、もう少し明瞭に説明できるのだろうし、理解できるようになると思う。とにかく構成がしっかりしている(orわかりやすい)なという感じだった。
2楽章なんかは、ブルックナーの「宇宙or世界が拡がっていく」感じがしてとても好き。たとえば第4交響曲の第1楽章とか。ぶわっと眼前に宇宙が描かれて、惹きこまれていく感じがする。
あと京響の特徴がわかってきたかもしれない。
吹く楽器が強い。フルート、オーボエ、ホルン、ラッパ、あと縦笛系列。音を自由に操って、オーケストラを構成している。隣で聴いていた親子も、「すごかったね」と言っていた。ぼくの耳も、それほど悪くはないのかもしれない。隣のカップルも「よかったね」と言っていた。ぼくの耳は、それなりに悪いのかもしれない。真相はわからない。
閑話休題。
どうやら京都地区限定で、23日と30日にNHK総合で京響の演奏が流れるとのことhttp://www.kyoto-symphony.jp/blog/?itemid=371
具体的には
「NHK総合テレビで(月)~(金)の午後6:30~7:00
に放送されている「ニュース630京いちにち」(京都府域向け)の中の
新コーナー「京都ミュージックプラザ」のための公開収録で、
5/23(火)と5/30(火)に放送の予定です☆」
楽曲は
「下野竜也さんの指揮のもと、
ヴォーン=ウィリアムズのグリーンスリーヴズの主題による幻想曲、
ロッシーニの歌劇「絹のはしご」序曲などのクラシックの名曲とともに、
くるりの岸田繁さんの「宿はなし」(インストゥルメンタル)と
NHKFM「くるり電波」テーマ曲「2017年の行進曲」を演奏」
関心の向きは、聴いてみるといいかもしれない。