芥川龍之介の恋文
芥川龍之介の恋文、やばい。
なんだこれは。
こんな恋文をもらったら、好きになってしまう。
たとえ嫌いな相手からもらったとしても、この恋文にはグラッときてしまう。
こころがうつくしい。
罪だよ、芥川さん。
もうひとつ見つけた。
えっ、これもう惚れざるをえないのですが。
一度もあったことないけれど、こういう日本語を書く人になら嫁いでもいいや。
自分を預けてもいいと、決心できる。
平安時代の恋は、歌と書が決め手だったと聞く。
なるほど。芥川さんの文章がすばらしい筆で書かれていたら、イチコロだ。
http://www.sankei.com/life/news/171002/lif1710020004-n1.html
手書き原稿を見る。不器用な筆だ。けっしてうまいとは言えない。
でも、この不器用さがいいじゃないか。切実な想いを不器用な筆にのせて伝えようとする。
芥川さんはどういう思いで書いたのかなと考えてみる。悪筆だから読まれるのは恥ずかしいな。あいつのほうが字がうまいから、代わりに書いてもらおうかな。でも、この想いは自分の手で書かなきゃダメだ。字が下手なところも含めて、僕だ。
そう思ったかもしれない。
読み手は、たどたどしく綴られた想いに直接触れる。
不器用ながら、直接的な想い。今風に言えば、ギャップ萌え。
ああ、芥川さんは罪な男ですわ。\