白くま生態観察記

上洛した白いくまもん。生態日記。

漫画

竹内友『ボールルームへようこそ』

竹内友『ボールルームへようこそ』(講談社) どうやって魅力を説明すればいいのか、ずっと考えていた。もちろん少年漫画的な面白さは満点である。道を極める厳しさを対比して、主人公の未熟さとひたむきさを強調する特徴もある。絵の艶もあって、かなりおも…

ダンス姿勢保持と古武道

竹内友『ボールルームへようこそ』(講談社)が私的ブームである。 他人に嫌われないよう目立たず生きてきた主人公が、「ダンスという場では自分を出してもいいんだ嫌われないんだ」と気づき(第4巻まで)、パートナーと正面からぶつかり合うなかで、自分な…

西UKO『となりのロボット』

西UKO『となりのロボット』(秋田書店、2014年)。 ひさしぶりに読んだ。連作短編のマンガで、全一巻。おすすめ。 【構成】 主人公は、人間の女の子と女子高生型ロボットのふたり。このふたりのあいだの恋愛を描いた物語である。 人間の女の子は、時間が…

三木清『人生論ノート』と井上雄彦『リアル』

おもしろい問いを投げかけられた。問うてくれた人に感謝したい。 「愛とは創造であり、創造とは対象に於て自己を見出すことである」(三木清『人生論ノート』)とは、どういうことか。 まず私がこの本を理解できていなかったことを告白しなければいけない。2…

『四月は君の嘘』2

『君嘘』をおすすめしたのはいいけれど、ストーリー展開を記述しただけで(それも前半だけ)、「この物語で何が描かれているか」について触れていなかった。 11巻に直接的に言葉にされている。主人公はコンクールの決勝の舞台で、ショパン「バラード第一版」…

新川直司『四月は君の嘘』

とても好きな漫画がある。アニメにもなった。どちらもすばらしい。 新川直司『四月は君の嘘』(講談社、2011-2015年。全11巻完結済み)である。 繰り返し繰り返し、みんなにお薦めしているのだけれど、だれも読んだり見たりしてくれた形跡がない。何回でも言…

孤独について。『化物語』と『エヴァ』

孤独と愛について、ある人と少し話した。そのなかで、明示的ではなかったけれど、重大な論点が隠されていたように思った。 瞬発力とコミュニーケーション力が無残なことになっているので、ぼくは話している最中に違和感に形を与えることができない。残った違…

おかざき真里・羽海野チカもろもろ

おかざき真里『冬虫夏草』(ラポート、1994年)。 ――『シャッターラブ』(集英社、1998年)。 ――『彼女が死んじゃった』(集英社、2000年)。原作は一色信幸。 ――『渋谷区山町』(集英社、2004年) 羽海野チカ『ハチミツとクローバー』(白泉社、2002年) こ…

京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアムhttps://www.kyotomm.jp/に行った。 【評価】 観光目的で行く場所ではない。 安い漫画喫茶を求めて行くところ。そのついでとして、いろいろな展示が楽しめる。 【探訪記】 烏丸御池からほど近くに、京都国際マンガミュージアムが…

おかざき真里『&』

おかざき真里『&』(祥伝社、2010年‐) おかざき真里さんは、好きな女性漫画家のひとりだ。 昨年、あるひとのお薦めで『サプリ』を読んだ。それ以降、機会あるたびに買うようにしている。 こころを浮き彫りにするのが、とてもうまい作家さんである。 『&』…

こうの史代『夕凪の街 桜の国』

こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社、2004年)。 ふと、この漫画を思いだした。昨年のアニメ映画『この世界の片隅に』の原作者が、昔に描いた漫画だ。 ほんわかしたタッチから生まれる、原爆後の人々の日常。 原爆後を生きるひとは、どう生きていたのか…